莫高窟

莫高窟は世界で現存する規模が最も大きく、保存が最もよい仏教芸術の宝庫である。敦煌鳴沙山の東麓の絶壁の上に、南北全長約2キロの山腹に五段階に分けて 数え切れない石窟が掘られた。莫高窟の開削は紀元366年から始まり、歴代の王朝の修造を経て洞窟の数は絶えず増え、七世紀唐の時代に、莫高窟には 1000個の洞窟があった。洞窟には、大量の彩色塑像と壁画がある。敦煌莫高窟は、古代シルクロードの交通の要所に位置したことから、東西の宗教、文化お よび知識を融合しあう接点でもあった。外来の様々な文化芸術と中国の各民族の芸術が融合された莫高窟は、豊富多彩な芸術風格を持った。

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