鳴砂山

シルクロードで最も美しい砂丘が連なる鳴沙山は、敦煌市の南西5kmにあり、東は莫高窟のある岩壁の頂上から、西は党河の河口まで、東西の長さ40km、 南北の幅20km、最高峰の標高は1,715mである。沙(砂の意)でできた山並みはなだらかに起伏して延々と続いており、緩やかな曲線が優雅で美しい景 観をつくる。強風に舞う砂の音が管弦や太鼓のように響くということから、鳴砂山と呼ばれています。この砂漠地帯は昼夜の温度差が激しく、日中は砂が熱くて とても登れない。しかし、夕日の中金色に輝く姿は、昼夜とは別世界のような幻想的な美しさを見せてくれます。ラクダに乗って鳴沙山の麓まで行き、「月の砂 漠」の雰囲気を堪能できます。鳴沙山の麓の三日月形の泉が月牙泉、別名薬泉ともいいます。以前、今の約5倍の大きさだったといい、約2000年という時を 刻みながら、絶えることなく湧き続けていると言われています。古来神仙が住む場所として寺院が建てられたこともありました。