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奔流の旅とは

私たちの望む旅人は、
自分の「したい」を大切にする人、
「自由」を楽しめる人、「個」となれる人、
そして魂はつねに「孤独」である人。

奔流の旅を象徴する4つのエピソードをご紹介します。

キャラバンという名の旅

キャラバンとは、隊を成して砂漠を行く商人たちのことを言う。
古来、人々は道中の危険から身を守るため、
キャラバンを組んで馬で長距離を移動した。

そこには学者や芸人、技術者など様々な人が加わり、文化交流が自然に生まれた。
奔流の旅で、私たちは馬と遊牧民と共にキャラバンを組む。
目的地こそ同じだが、各々違うことを考え、違う夢を持ち、違う目標を目指す。
国際交流やボランティアを銘打って旅を形作るよりも、
キャラバンの中でそれぞれの立場からできることに真剣に取り組むこと、
そこから生まれる交流や貢献を私たちは大切にしている。

人馬一体

黒い砂粒以外何にもないゴビ荒野。
地平線に向かって馬で駆けた時、
普段ならはるか遠くに感じる地平線が猛スピードで自分に迫ってきた。

その果てまで行こうという野望に燃えた。
そして、馬も興奮しているのがわかった。
自分の思いが馬に伝わったのか、
或いは、馬の果てしなく駆けたいという思いが自分に伝わったのかもしれない。
馬との一体感を味わった最初の瞬間だった。喜びが体中を駆け巡った。

人間が乗っていない馬は、
広い草原にいても草を食べているばかりで駆けたりしない。
人間が馬を乗りこなして初めて、双方がそれまでにない大きな自由を手にいれる。
それこそが、もっとも尊ぶべき自由の形ではないだろうか。

手に握るのは手綱だが、捕まえたのは生きるすべだ

馬は偉大な先生である
素直になりなさい
自分の道を自分で決めなさい
果てしなく進みなさい

馬は私たちを厳しくしつける

馬に乗る時、人間の弱さが露呈する
確固たる意志がなくては
馬は戸惑い、走ってはくれない

馬と向き合うことは自然と向き合うことだ
一瞬の油断も許されない
現代人は、ここまで真剣に、長い時間、
自然と向き合ったことはあるだろうか

手に握るのは手綱だが、捕まえたのは生きるすべだ

遊牧民の誇りを蘇らせよ

激しく変化する現代社会の中で、孤独な歩みを続けている遊牧民。
私たちは彼らを尋ねた。馬で長い旅がしたい。馬を貸してください。
その言葉に彼らは大いに喜び、自分たちの馬を連れて私たちのキャラバンに加わった。

物質文明の流入により、遊牧民達は馬を手放し、草原を去り、街へと流れてゆく。
騎馬遊牧の誇りは現代文明の波の中で無惨に潰されていく。

彼らが今必要としているのは、“生きる誇り”だ。

私たちは遊牧民を“助ける”“守ってあげる”活動をするのではなく、
馬を移動の手段にし、遊牧生活の喜びと苦労を彼らと共に体験する。

彼らは再び自らの馬に目を向けた。輝きををなくしていた瞳に希望がやどり始めた。